京阪百貨店のうまい肉〜若手社員による現地視察〜
安全・安心かつおいしい
京阪百貨店の精肉ブランド
京阪百貨店では、精肉ブランドとして「沖縄あぐ~豚」「宮崎ハーブプレミアム」の2ブランドを立ち上げました。全国の百貨店で唯一、直営の食品部門を持つ京阪百貨店と仕入先メーカー、ミートパッカー、生産者および飼料会社が一体となり開発したブランドです。品質の向上と値崩れを防止し、安心安全かつおいしい精肉を継続してお客様にお届けすることで「お客様と販売する私たち」「地域社会」に加え、「生産者」が「四方よし」となるサプライチェーンを作る取り組みを行っております。また、2022年9月より新しく「北海道ハーブ牛」との連携もスタートしました。ぜひご賞味ください。
宮崎ハーブPremium
若手社員による現地視察
2023年11月27日(月)~28日(火)、京阪百貨店の精肉部門を担当する若手社員に命の大切さを学んでもらうことを目的に、京阪百貨店の精肉ブランド「宮崎ハーブPremium」の屠畜場などの現地視察を行いました。
今回視察に参加した若手社員
村松の紹介
京阪百貨店守口店精肉売場で働いています村松です。私は守口店で焼肉・ステーキを担当しています。お客様により良いお肉を納得するお値段で購入していただけるよう日々お肉の切り方、割り方を勉強して業務に取り組んでいます!
京阪百貨店のオリジナルブランド牛、宮崎ハーブpremiumの良さは食べていただければ納得できる美味しさです!
ぜひ売場にてご覧ください!何を買うか迷っている場合などは売場従業員や私、村松にお声がけください! 守口店でお待ちしています!
奥野の紹介
京橋店精肉売場で勤務しております奥野と申します。スライス・焼肉の牛肉カッティングからホルモンやミンチの製造まで幅広く従事しています。お客様の用途に合わせたお肉の厚さやお買い求めしやすい料金体での販売を心がけ仕事をしています。
京阪百貨店には他社にはないオリジナルブランドとして宮崎ハーブPremium牛、北海道ハーブ牛の二大ブランドを取り扱っています。お肉の柔らかさ・上質な脂身・お肉特有の獣臭がないなどの特徴があります。私のオススメはPremium牛のマルシンステーキです。赤身肉でありながらとても柔らかく美味しいです。是非一度ご賞味下さい。
視察の行程
宮崎ビーフセンター㈱・宮崎県乳用牛肥育事業農業協同組合・日清丸紅飼料㈱各社の事業内容の説明
屠畜場で働かれているみなさんの衛生面や食品管理の意識の高さにとても驚きました。
施設の見学後、屠畜場でカットしたお肉の種類別に説明を受けながら、試食させていただきました。
実際に自分の目で見て、味わうことでお肉の知識を身につけることができました。
宮崎ハーブPremiumのこだわり
4種類のハーブ効果により実現したかつてない「和牛のうまみ」
専用ハーブ飼料により口どけのよい上質な脂とうまみを、引き出しました。スキっとした味わいの霜降り肉と、うまみに魅了される赤身肉の美味しさを堪能できる「次世代黒毛和牛」です。
京阪百貨店直営だからこそできるサプライチェーン
品質の向上と値崩れを防止し、安心安全かつおいしい精肉を継続してお客様にお届けすることで、お客様と販売する私たち地域社会に加え、生産者が「四方よし」となるサプライチェーンを作る取り組みを行っております。
また、京阪百貨店の宮崎ハーブPremiumは生産者から餌の業者、卸業者、物流、店舗までまで関わる人がすべて顔が見える関係です。
宮崎ハーブpremiumは産地より直送で京阪百貨店に届くので より鮮度が良い状態で提供しております。
京阪百貨店のお肉は生産者の顔が見える安心なお肉をお届けしていることを知っていただけると嬉しいです。
一度召し上がっていただいたら、明らかに鮮度がよくて美味しいことを実感していただけるはずです!
宮崎ハーブPremiumが10周年
宮崎ハーブPremiumは、2024年5月で10周年を迎えます。
顔が見える関係にこだわり、安全安心な流通を継続できている宮崎ハーブPremiumは、関わる企業が互いに信頼し合い、良好な関係性を築けてきたからこそ継続できる事業です。
これからも日々買い物にお越しいただくお客様に安心してお買い求めいただけるように誠実に業務に取り組んでまいります。
宮崎の現地視察を
受けての感想
今回初めて屠殺場を視察して、改めて命の大切さを実感しました。丁寧に出荷されてきたおいしいお肉をより新鮮なうちにお客様に召し上がっていただけるようにしっかり魅力をお伝えしていきたいと思いました。
フレッシュマート(精肉)担当
村松のレポート
(クリックで開閉) 京阪百貨店守口店食品部
今回の宮崎新入研修(11月27日から2日間)を通して、選蓄・と蓄の現場を見学、宮崎ハーブpremiumの歴史を学び、とても良い経験を得ることができました。二日間の研修を通しての学びを、4点にまとめました。
1点目は、売場で販売する牛肉を選ぶ際、牛枝肉格付明細書を元に、枝肉を実際見ながら肉の質、見栄えを確認し購入する一連の流れを経験させて頂きました。
肉を選ぶ前に、格付書の見方、等級説明、宮崎ハーブpremiumになる牛肉の条件(4・5等級の牛肉)の説明を受けた後、枝肉を元に買い付けの際の注目すべき点、黒毛和牛、交雑牛の実物を見ながら違いの説明を受けました。普段店舗に納品される時は、部位別に納品され詳しく牛のどこに面している部位かは曖昧になっていましたが、すべての部位が繋がっている状態で説明を受け、売場で納品されるだけでは得ることができない経験、情報を実際目で確認できた。
2点目は、宮崎ビーフセンターでは普段目にすることはない、と蓄の現場を見学させて頂き、私達人間が動物の命を頂き生きていけている場面を目の前で見学し、命の大切さを学びました。
精肉売場に配属され、日々豚肉、牛肉を当たり前のように加工し、販売していました。しかし、その日々の業務の中でロスの発生、加工する際、くず肉に行く物でもミンチや切り落とし等、商品価値を見いだせる物がありました。今回と蓄の現場に立ち会ったことで、日々の業務でのロスや廃棄は動物の命をとても軽く見過ぎていた事を認識する事ができました。
私のこの気持ちを売場内に伝える事でロス、廃棄が減り、食肉になった動物にも感謝でき、売上利益の向上にも繋がるため、売場内でも私からロス、廃棄の指摘を行って行きます。
3点目は、宮崎ビーフセンターでは、と蓄・選蓄以外にもセンター内での全行程を見学させて頂き、牛を安心、安全にお客様に販売する為、BSE、個体識別の重要性、特定部位の説明なども受け、売場で安心、安全に商品をお客様に販売する為の大切な一工程を見学しました。解体、内臓処理等は売場内では使いませんが、カット処理室の見学は、売場に戻ってから実践できる見学内容であり、体の動かし方、包丁使いなど、肉のプロフェッショナルの現場を見学でき、売場に戻ってから活かすことができるよう、モモセット、バラセットの解体を他の部位の時間より多く見学しました。
4点目は、宮崎県乳肥農協に訪問した際に、宮崎ハーブpremiumのブランド牛について、宮崎ハーブpremiumの牛に与えている肥料の内容、効果の説明を受けました。
今回の研修を受ける前、宮崎ハーブpremiumの私の印象は黒毛和牛に特別な肥料を与えた牛という認識しかありませんでしたが、宮崎ハーブpremiumはハーブ飼料給与、4等級以上、販売指定店制度、と蓄場指定、枝肉選蓄、カット工場指定、販売店指定など厳選された牛を顔の見えるブランドで安心、安全に販売された牛でした。現在の若者が安全、安心と言われると当たり前に感じるかも知れないが、BSE問題があり、ここまできっちりした定義、制度がある事が、ひとつのブランド牛としての大切なことだと感じる。これにプラスして、黒毛和牛でもあっさり、ジューシーな牛肉を追求した宮崎ハーブpremiumは更に適切な販売方法で販売すべきと、今回の研修を通して私は実感しました。
これだけでもこだわっている事がわかる宮崎ハーブpremiumだが、一年に一度官能評価を行い、味が落ちていないかを確認し、現状の課題である、品質を軸に生産し、ブランド価値、生産基盤の維持を行っており、ブランド牛を作る事で満足するのでなく、より良い物の作成にこだわっている事でブランド牛としての歴史を作れているのだと学べました。
以上の4点から、今回の研修で、黒毛和牛と宮崎ハーブpremiumの違いを学び、お客様に安心、安全にお肉を販売するまでの過程、農家、加工場、売場を繋げることでそれが実現できている事を確認できました。
それ以外にも、食肉になる過程をすべて見学したことで、命の大切さを学び、ロス、廃棄の量を少しでも減らすことで、食肉になった動物に感謝でき、売場の売上・利益向上に繋がる為、売場全体で生物への感謝を忘れず、取り組みたいと実感できました。
今回私は2年目で、このような良い経験をさせていただきましたが、売場内ではやはり動物への感謝の気持ちは薄れ、販売員は黒毛和牛と宮崎ハーブpremiumの違いなどは明確に理解できず販売しています。今回の良い経験を売場内で広げ、来年度配属される後輩にも研修に行く前でも、お肉への感謝の気持ち、ブランド牛の違いなどを私自身から発信できるよう、日々の業務に取り組んでいきます。
宮崎ビーフセンター内で屠畜された牛を消費者に届ける最終が私たちだと実感しました。宮崎ハーブPremiumの良さをもっと伝え、高い価値にしなければ牛にも関わっている多くの人たちに失礼だと思いました。日々精進していきます。
フレッシュマート(精肉)担当
奥野のレポート
(クリックで開閉) 京阪百貨店京橋店
2023年11月27日から2日間、宮崎ビーフセンターにて研修を行った。目的は宮崎ハーブPremium年末年始用のカット選畜・カット見学及び新人研修(屠畜・カット・内臓処理など)である。
私は入社5年目で1年目から精肉で勤務しており、普段の業務では部位ごとに分割された肉の筋を引き脂を取り、商品化していた。生きた牛から枝肉になり、分割されていくまでの全工程を見るのは今回が初めてだ。センター内での従業員の動きと、日々の私の業務行動を重ね合わせ見ることで得た学びが多くあった。
宮崎ビーフセンター内に入り、まず感じたことは臭いだ。獣臭が蔓延しているのかと思いきや、そんなことはなく工場内の清潔さに驚いた。屠畜場においても従業員が皆、地面に流れた血をその都度流し、手やエプロンをこまめに洗っていた。カット場のまな板の上も整理されており、肉片も用途ごとにその都度全て分けられていた。従業員の衛生に対する意識が高く勉強になった。ホルモンの工程では汚物を見たが臭みを感じず、宮崎ハーブPremiumの特徴でもある肉の臭みがないことを別の角度からも感じることができた。
屠畜を初めて見た感想としては残酷さを感じたが、それ以上に生命を絶つ技術に感銘を受けた。牛を極力苦しめない絶ち方であり、迅速かつ冷静に行われていた。いかに牛の鮮度を落とさず無駄な動き無く捌いていたか。枝肉になるまでの過程も技術者によって8分以内に行われていた。牛の構造を理解しているが故の皮の剥ぎ方、分割の仕方だった。
カット場では弊社の規格通りに捌いている場面を見た。早い、かつ丁寧だ。包丁を入れる回数が少なく、一太刀で一気に脂を取り余分な身を削らない。肉の鮮度を落とさず、歩留まりを落とさない技術を見た。枝肉は右左と分割されているが、それにも職人の技術が詰まっていることを学んだ。左右差が大きいと特定の部位の価値が下がってしまい高い価値にならない。見た目で真っ二つにする技術も牛の構造がわかっていないとできない仕事である。
一連のライン工程を見て得たことは、生命をいただいている意識からくる鮮度を落とさず、いかに肉を高い価値にするかという点だ。日々の業務でも教えられていたことだったが、意識レベルが違った。屠畜を普段から見ている従業員がどれほど肉のことを考え、肉の構造を理解し仕事をしているか。構造が分かっているからこその包丁の入れ方であり、鮮度を意識した仕事ぶりであった。実際に見ることで生命を1円でも高い価値にしなければという使命感にかられた。売れなかった肉は味付け加工にすればいいと、落としどころがある考えを持っていたが、1番高い価値で売れる努力をよりしなければと感じた。日々の業務でも改善できる点が見つかり、包丁のメンテナンスから鮮度を落とさない仕事を意識する。
ビーフセンター内で屠畜された牛を消費者に届ける最終が我々である。宮崎ハーブPremiumの良さをもっと伝え、高い価値にしなければ牛にも関わっている多くの人たちに失礼だ。今回実際に関わっている人たちの顔を見たことでその気持ちになれた。
この経験を日々の業務に活かして精進する。